タルイの10選、7日目

DAY7

イギリス発のタイムラインリレー。
自分の音楽の嗜好に影響を与えたレコード10選。
10日連続で1日1枚投稿。

7日目は

SEX PISTOLS / NEVER MIND THE BOLLOCKS
(邦題:勝手にしやがれ!!)
じつに残念な邦題である。。。

Sex Pistols / Never Mind The Bollocks

NYで生まれたパンクムーブメントがロンドンで燃え盛った頃
Ramones、Sex Pistols、The Clash、The Stranglers、Buzzcocks などなど、
強い影響を受けた。
中でもこのアルバムは、今でもかなり聴く、
ということでコレを選ぶことにした。

なんだかんだで、コレが
Sex Pistols 唯一のスタジオアルバムだ。

Sex Pistolsやロンドン・パンクはこのアルバムが出る前から、
かなりの盛り上がりだったと記憶している。
歌詞やメンバーの言動が過激すぎるってことで、
先行のシングルが発売禁止になるのならないの、
放送禁止になるのならないの、
放送局に出禁になったのならないの。

いったいどんなに凄いアルバムが出るんだ〜って
凄まじいばかりの期待感。
実際、ジャケットに描かれた英国女王陛下の肖像は消され、
このアルバムの代表曲の一つ、God Save The Queenは
当初英国王室に忖度して日本では放送禁止になったり。

ところで、Sex Pistols のベーシストは?と問われたら
僕は迷わずグレン・マトロックと答える。
パンクといえどもロックであり、音楽である。
演奏力があり、Pistolsの主な曲を作詞作曲した
生粋のロックミュージシャン、マトロック。
オリジナルメンバーでもあるマトロックこそ
Sex Pistolsのベーシスト。
何故蔑まされなきゃいけないのか?

このアルバムでマトロックに演奏して欲しかったと切に思ってる。
ちなみに、このアルバムでベースを弾いたのは
シド・ビシャスではない。
彼はまともにベースが弾けなかった(らしい)。
先行されたデビューシングルAnarchy in the U.K.は
マトロックが弾いていて、
残りはギターのスティーブ・ジョーンズが弾いたらしい。

このアルバムは今聴いても、
同時期の他のパンク・バンドのレコードとは
別格の仕上がりである。
つまり、Sex Pistolsは自然発生的パンクではなく、
最初っからコーマーシャルなパンク・バンドだった
ということが判る。

でも、真のパンクスはパンクにあらざるものなので、
紛れもなく、これもパンクなのだと思う。

グレン・マトロック在籍時の動画
https://www.youtube.com/watch?v=q31WY0Aobro

(タ)

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